うまくなかったらべつに日本酒を呑むことはありません

日本酒を呑んでうまいと思ったことがありますか。実は
本物の日本酒はめちゃくちゃに「うまい」ものなのです


 酒を呑めない人はあえて酒を呑む必要はありません。呑まなくても全然大丈夫です。酒を呑めない人をバカにするような酒呑みは庵主の経験ではたいした人物はいないようです。底が浅い人なのです。
 体質的に酒が飲めるということだけで偉そうなことは言わんといてほしいと思います。酒なんか誰だって飲めるのですから。逆に飲めない人こそ選ばれた人たちなのです。偉いんです。酒を飲むのになんで小泉なんかに税金を払わなきゃならないのかと、国家権力に対して一歩も引かない筋金入りの立派な人たちなんですから。その点酒呑みが立っている地盤なんか、ばか高い税金をとられても気がつかないような愚かなものなんです。

 ほんとうに酒が好きな酒呑みは、酒を呑めない人をたぶらかすのです。酒を飲む喜びを共有したいからなんです。酒なんてうまいものじゃないよ。でもちょっと口にしてみなさい。ほらまずいだろう。アルコールくさいだろう。そんなもの呑めないよね。でも、どんな物にもいいものとわるいものがあるのはわかるよね。神様が腕によりをかけてつくった自信作の人間だって、ほら、いい人とそうでない人がいるでしょう。酒も同じで、世の中にはうまい酒があるんだけれど、それを呑んだことない人は酒がまずいものだと思い込んでいるんだよね。ただそれだけのこと。体は正直なもので、いい酒を呑むとさらりとはいっちゃう。呑める呑めないではなくて体がうまいものを知っているんだよね。これホントだよ。いい酒呑もうよ。うまい酒をさがそうよ。おいしい酒を体に呑ませてあげようよ。

 ひょっとして世の中には本当にうまい酒があるのではないか、と思われた人はその直感は間違ってはいません。それは、きっとうまい酒にめぐりあえるという天からの御告げです。そういう人のために日本酒庵「むの字屋」はあります。

 日本酒にはほんとうに「うまい」酒があります。アルコールが苦手という人でも体がその酒をすうーっと受け入れてしまうようないいお酒があるのです。妙なるお酒があるのです。それは庵主の経験的事実から断言できることです。
 庵主がこのホームページをやっているのも、庵主の体が「うまい」と思った日本酒があったからなのです。まだうまい酒に出会ったことのない人にその「うまい」という感動を伝えたかったからなのです。
 うまい酒を呑むと人生観が変わります。日本酒の奥知れぬ味わいのとりこになることはまちがいないでしょう。いま目の前にうまい酒があります。