写真◆くどき上手(2012年6月30日掲載)


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写真◆くどき上手のラベル◆

  




ちなみにオリジナルの写真



白い紙が白く写らない理由

デジカメで撮ると、なぜ白いラベルが灰色になるのか。
それは、デジカメに限らず、カメラに内臓されている露出計の仕組がそうなっているからなのである。
カメラの露出(絞りの大きさ)の決め方の仕組は、平均反射率が17%に設定されているからなのである。
平均反射率17%というのは、だいたい日本人の肌の色が綺麗に写る明るさである。
肌の色が一番綺麗に、というか自然に写るように露出を決めるようになっているのである。
そのため、反射率が17%より大きい白い紙を撮ると、カメラは反射率が17%になるように絞りを搾ってしまうため、露出がアンダー(不足)になってしまう。 それで、白いラベルが一寸暗く写ってしまうのである。
白いはずのラベルが、その写真で見ると灰色のラベルに見えてしまうのである。

露出計には、普通のカメラに内臓されている反射光を諮る露出形と、入射光を測る単体の露出計とがある。 入射光を測る露出計を使うと白い色が白く写る写真が撮れるが、反射光を測る露出計で白い物を撮る時には露出補正が必要になる。
すなわち、カメラに内臓されている露出計は白い物をわ撮る時は絞りを必要以上に絞ってしまうので、その分を見込んで絞りを大きくして撮るということである。
アンダーに写った写真を、後から補正したのが最初に上げた写真で、こちらのに写真の方が実際の見た目に近くなっている。



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