「むの字屋」の流儀のご案内

■ページの頭にある「むの字屋」の看板をクリックすると玄関に戻れます■
 各ページには画面の一番上に「日本酒庵むの字屋」の看板が掲げられています。これはボタンになっていますので、それをクリックすると、即、玄関のページに戻ることができます。

 そのほかのボタン類は適当にクリックすると、どこに繋がっているかは見れば分かると思いますのでご自由に遊んでみてください。入ってはいけない部屋はありません。迷ったら「日本酒庵むの字屋」のボタンをクリックすればちゃんと玄関に戻れますから心配はありません。

 また、知らないうちに外国に飛んでいたというような悪い仕掛けや、クリックしたら突然「ご契約ありがとうございました。ついては契約代金ン万円を大至急お振り込みください」とびっくりさせるようなことはありませんから安心していただきたいと思います。
 
■「むの字屋」にはどうぞお暇なときにご来庵ください■
 「むの字屋」には生き死にに関わるようなことは書いてありませんから、急いで読まなければならないところはありません。どうぞお暇なときに、そして気が向いたときに、また、庵主がまだ生きているのだろうかと心配になったときなどに気軽にお立ち寄りください。

■毎週水曜日が更新日です■
 毎週水曜日に、「日々一献」に新しいネタを掲載しております。人生を生き急ぐ事情のある方、また、せっかちな方は毎週水曜日以降に覗いていただければ新しい話がお読みになれます。
 その間にも「軽く一杯」に随時新ネタを書き込んでいます。

 ブログは毎日更新していますので息抜きにお楽しみください。

 全体を読むとかなりの時間がかかります。相当の分量がありますので、軽い気持ちでプリントアウトをした人から恨まれたことがあります。なんでこんなにだらだらと文章が出てくるのだ、刷っても刷ってもプリンターがとまらなかった、と。
 もっとも、それは以前、日記形式のホームページで開庵以来の文章を改ページしないで掲載していたときのことですが。

 いまは適当なところでページを変えてありますのでそのようなことは起こりません。画面で文字を読むのは二つの理由で疲れますから余裕のある人は必要なページだけプリントアウトしてお読みになったほうが目にはやさしいかと思います。

■画面で読みやすいように配慮はしてありますが■
 画面の文章が読みにくい理由の一つには、へんなホームページでは色の使い方がどぎついということがあります。ちなみに「むの字屋」は土蔵の中と裏部屋のページを除いて(このページは裏部屋です)、多分一番目に心地よいと思われる地色と文字色を使っていますが、それでも長い間見つめていると疲れてくると思います。じつは一番見やすいと思われる白地に黒字で書かれたものでも読みつづけると結構疲れるものです。

 加えて、画面で読む文章は全体が見渡せないことが読んでいて疲れることのもう一つの理由です。紙に印刷されている文章を読むときは全体を見渡しながら読んでいるのですが、画面では見晴らしが悪くそれができないからイライラしてくるのです。画面では文章ではなく、文字を読ませられるから疲れるのです。

 そして、すでにお気づきでしょうか。この「むの字屋」の文章はちゃんと行間が空いているということを。そこに気がつかれた方は感性の高い方です。きっとお酒の違いもわかるセンスのいい人なのだと思います。もっとも感性が鈍いと思っている人でもお酒のうまいマズイはわかりますから心配はありませんけど。

 多くのホームぺージはこの行間がないことも読みにくい理由の一つになっています。読みにくい最大の原因は、なんといっても中身がないということですが、「むの字屋」は時間つぶしのためのホームページですから、その点は中身のあやしさを気づかれないように極力読みやすいようにと工夫してあるというわけです。

 ある人は五月の連休時を利用して「むの字屋」を読みはじめたら、すっかり睡眠不足になってしまったと嘆いていました。あまり根を詰めてお読みにならないほうがよろしいかと思います。

■「酒銘帖」は「むの字屋」に登場したお酒の目次です■
 これは実は庵主のために作ったものです。呑んだお酒をすぐ忘れてしまうので作りました。しかもまだ完全ではありません。初期の分しか載っていません。ですから、あまり役には立たないと思いますが、多少は使えるかもしれません。よろしかったらご利用ください。

 まだ「酒銘帖」に載っていない酒銘を探す時は、検索サイトを使って「むの字屋」&「お酒の名前」を打ち込むと出てきます。かつて呑んだことがあるお酒を調べるときには、庵主はいつもそうやっています。

■お酒以外の話題もあります■
「むの字屋」の土蔵にはお酒以外の話題を詰め込んだページもありますが、たいしたことは書いてありませんので、お読みにならないほうがいいと思います。時間の無駄ですから。
 ただ、「美術品」のところは読んでいただけると感じていただけるところがあるかと思います。

 というのも、絵画の世界とお酒の世界とはその境地がよく似ているところがあって、絵のよしあしがお酒のよしあしを判断するときの基準で理解することができる場合があるからです。また逆にお酒のよしあしが絵のよしあしの基準ではかることができるからです。いずれも描かれた絵であったり、一升瓶の中に入った液体という形のあるものですが、その本質は鑑賞能力という無形の世界なのだからです。心の内の世界だから相通じるところがあるのでしょう。
 お酒にしても、絵にしても、なんだかんだとご託をならべて楽しむことができる恰好の娯楽だということもよく似ています。

 そしてまた、いずれも心に余裕がないと楽しめません。お酒を買う人は大勢いても、絵を買ったことのある人は少ないでしょう。お酒はただ実用ということで買う機会が多いだけのことです。絵やお酒を味わうのが好きという人は少なくないにしていも決して多くはありません。
 どちらも、かりになかったとしてもただ生きていく分にはぜんぜん必要のない要素なのです。南方の戦場でマラリアと飢餓に苦しめられた兵隊さんで酒や絵がなくても生き残った人がいるのですから。
 でも、体には必要はなくても、心には欠かせないものなのです。心を干からびさせたままに生きつづけることはできますか。とはいえ、なければないでいいものにあれこれ思いをめぐらすということなのですから、暇つぶしといっては身も蓋もありませんが、お酒も絵も自分の心の余裕を楽しむものだと思います。
 「むの字屋」で、どうぞ余裕を存分に味わっていただきたいと思います。なお、お酒は庵主がご馳走してあげることができませんので、どうぞ自分のお金でお楽しみください。

■「むの字屋」で使われる用語について■
 「むの字屋」で使われている用語には次のような定義がありますのであらかじめご了承ください。

 まず、世間では使われない言葉があります。
 それは、「酒祭り」(さかまつり)という言葉です。これはお酒のメニューのことです。
 肴のメニューの「おしながき」に合わせて「さかまつり」とひらがなで5文字で書いたときにも釣り合いがとれるようにと思って庵主が作った言葉です。

 つぎに、「酒」と「お酒」は区別しています。
 日本では酒といえばもちろん日本酒のことですが、当然ながら焼酎とかビールとかワインなどのその他の酒類を含めて酒一般をいうときも酒といいますから、その中でも日本酒だけのことをいう場合には「お酒」と書いています。もちろん前後の関係でその「お酒」をただ「酒」と書く場合もありますから、「酒」がかならずしも酒類全般のことをいっているわけではないことがあります。

 さらに、「うまい」と「おいしい」は平成17年1月から、その意味を厳格に区別して書いています。
 「うまい」とはそのお酒を呑んだときに庵主の好みに合致したという好意的評価です。庵主はいろいろなお酒を呑んでいますから、そういうお酒はかなり水準が高いことが多いといえます。酒は好みですから、庵主が「うまい」といったお酒をだれもが「うまい」と感じるというわけではありません。
 一方、「おいしい」とはそのお酒を呑んだときの雰囲気がよかったときの庵主の気持ちよさのことです。庵主の気持ちをよくしてくれたお酒のことです。
 通常はお酒が「うまい」ことでもたらされる感興ですが、味自体は首を傾げざるをえないお酒であっても、蔵元さんから直々に注いでもらったようなお酒は「おいしい」お酒です。酒自体は「うまい」とはいえなくてでもです。
 いくら「うまい」お酒でも、たとえば接待する側で呑むお酒はちっとも「おいしい」とはいえません。
 したがって、「うまい」と「おいしい」という評価はイコールではありませんのでご注意ください。

 そんなところで、では、ごゆっくり「むの字屋」でおいしいお酒をお楽しみいただきたいと思います。